骨粗しょう症とはosteoporosis
骨の密度(骨量)が減少し、骨折しやすくなる病気です。
通常、骨量は20歳ごろをピークに、40代ぐらいまではその値が保たれ、その後、徐々に減少していきます。
生活習慣などにより、この減少が大きくなり、骨量が減っていくと、骨粗しょう症の原因となります。
骨粗しょう症の危険因子は
- 閉経
- 遺伝
- 病気(糖尿病・甲状腺機能こう進症など)
- カルシウム、ビタミンDの欠乏
女性が骨粗しょう症になる割合は男性に比べると3倍多いと言われています。
特に閉経後の10年間は骨量の減少が多くなるため、注意が必要です。
骨粗しょう症の症状
最も多いのは骨折です。代表的なものとして、背骨の骨折、足の太もも付け根の骨折などがあります。中でも足の太もも付け根の骨折は寝たきりにつながるだけに、深刻です。
もし、骨粗しょう症について気になることがあれば整形外科を受診しましょう。
骨粗しょう症の判断基準
80%より上 | 正常 |
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70~80% | 骨量減少 |
70%未満 | 骨粗しょう症 |
※健康で若い人(20~44歳)の骨量を100%とします。
骨粗しょう症のメカニズム
骨の破壊が骨の生成よりも多いと、骨粗しょう症になります。
正常 | 骨粗しょう症 |
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破骨細胞=骨芽細胞 | 破骨細胞>骨芽細胞 |
破骨細胞の働きが高まり、骨芽細胞の働きが低下します。
- 破骨細胞=骨を破壊、吸収する細胞
- 骨芽細胞=新しい骨を形成する細胞
骨粗しょう症の薬medicine
「ビスフォスフォネート系製剤」服用の注意
抜歯などの歯科治療の予定のある方で、ビスフォスフォネート系製剤の服用が見込まれる方は当院医師にお申し出ください。
骨粗しょう症の投薬について相談させて頂きます。
骨を強くする生活習慣Lifestyle habit
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カルシウムを十分に摂る
骨の材料になるので十分に摂ることが大切です。 -
リンやマグネシウムも必要
ただし、リンの取りすぎはカルシウムの吸収を妨げるので気をつけてください。 -
ビタミンDを摂る
カルシウムの吸収を助けます。 -
アルコールは控えめに
アルコールの飲みすぎは、カルシウムの吸収を妨げます。 -
たんぱく質は適量を
たんぱく質の摂りすぎは、カルシウムの利用を悪くするので注意してください。 -
喫煙に注意
喫煙はカルシウムの吸収を悪くするため、禁煙することが理想です。 -
塩分のとりすぎに注意
塩分を摂りすぎると、カルシウムの利用が悪くなります。