神経内科
(脳卒中 /
認知症)

神経内科についてneurology

神経内科は脳や脊髄、神経、筋肉の病気をみる内科です。体を動かしたり、感じたりする事や、考えたり覚えたりすることが上手にできなくなったときにこのような病気を疑います。

症状としてはしびれやめまい、うまく力がはいらない、歩きにくい、ふらつく、つっぱる、ひきつけ、むせ、しゃべりにくい、ものが二重にみえる、頭痛、勝手に手足や体が動いてしまう、ものわすれ、意識障害などたくさんあります。まず、全身をみることができる(脳)神経内科でどこの病気であるかを見極めることが大切です。

その上で骨や関節の病気がしびれや麻痺の原因なら整形外科に、手術などが必要なときは脳神経外科に、精神的なものは精神科にご紹介します。
また、感じることの中には見たり聞いたりする能力も含まれますが、眼科や耳鼻科の病気の場合もあります。

脳卒中とはstroke

脳卒中は脳血管障害とも言われ、脳の血管に何らかの問題が起こって、脳に障害を来す病気です。脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳内の血管が破裂する「脳出血」、脳表面の血管にできた動脈瘤が破裂する「くも膜下出血」の3つのタイプがあります。脳梗塞は、高血圧、高LDLコレステロール血症や糖尿病などによる脳の血管の動脈固化が原因となって引き起こされます。それに対して、脳出血は脳の内部の細い血管が高血圧により破綻する事が原因となります。

画像:脳卒中とは

脳卒中による入院患者様の約6割が脳梗塞

脳卒中は、麻痺、歩行障害や言語障害などの後遺症が残る事が多く、「寝たきり」の最大の原因になっています。最近では脳卒中の中でも脳梗塞による入院患者様が増えており、約6割を占める様になってきました。

画像:脳卒中による入院患者様の約6割が脳梗塞

認知症はこんな病気dementia

認知症は、さまざまな疾患で脳が変化することによって起こります。特に多いのは、アルツハイマー型認知症(認知症全体の50~60%)、脳血管性認知症(30%)、レビー小体型認知症(10%)です。

画像:認知症はこんな病気
画像:認知症はこんな病気

アルツハイマー型認知症

脳全体が少しずつ萎縮する病気です。特に、記憶を司る海馬という部位が早期に萎縮するため、記憶記銘障害、見当識障害で発症することが多いです。徐々に進行し、幻覚や妄想、特に「もの盗られ妄想」がよく見られるようになります。近年、症状の進行を抑制する薬が相次いで発売されています。

脳血管性認知症

脳梗塞や脳出血によって、脳の一部に障害が生じて発症します。できることとできないことがある「まだら」状態になったり、手足に麻痺が生じたりすることが特徴です。気づかないうちに小さい脳梗塞が複数発生する「多発性脳梗塞」では、症状が階段状に進行することもあります。

レビー小体型認知症

進行性の認知症を基本に、はっきりしているときとぼーっとしているときがあるという認知機能の変動、ありありとした幻視、筋肉が硬くなったり動作が遅くなったりするパーキンソン症状がみられます。睡眠中の行動異常が生じることもあります。

その他の認知症

慢性硬膜下血腫、栄養障害、脳炎、甲状腺機能低下症などでも認知症をきたすことがあります。これらの疾患から起きる認知症は、元の疾患を治療することで治療できる場合が少なくありません。

画像:認知症はこんな病気

認知症の2つの症状Symptom

認知症の症状には、脳の病変によって直接的に生じる「中核症状」と、それによって日常生活や周囲の人とのかかわりに問題が生じて起こる「周辺症状」があります。

中核症状

「中核症状」には、記憶記銘障害、見当識障害、判断力の障害などがあります。例えば、何度も同じことを言ったり聞いたりする、大切な物をなくしたり置き忘れたりする、火の消し忘れが多くなる、今は何月か、どこにいるのか見当がつかなくなる、簡単な計算の間違いが多くなる、今まで好きだったものに興味・関心がなくなるなどです。

周辺症状

一方、「周辺症状」には、幻覚や妄想、徘徊、介護への抵抗、興奮、せん妄などがあります。周辺症状の出方は個人差が大きいですが、いずれも対応が困難なことが多く、介護面で問題になります。

Information.診療情報

診療時間
9:00 - 12:00 × (第2,4)
15:00 - 18:00 × ×

休診日:金曜、日曜(日曜は第2、第4のみ診療)
◎:土曜午後 14:00〜16:00
▲:第2、第4日曜 9:00〜11:00

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