がんについてcancer
主な死因別にみた死亡率の年次推移
がんによる死亡は昭和50年代中頃に心疾患を抜いて死因トップとなり、依然として国民の死因トップです。男性では肺がん、胃がん、大腸がんが3大死因であり、女性では大腸がん、肺がん、胃がんですが、乳がんも急速に増加してきています。
肺がんlung cancer
肺がんチェックポイント
- タバコを長年吸っている
- 有害物質を扱う職業である
- 咳、痰が長く続いている
近年、肺がんが急増しています。定期的に検診を受けましょう。
胃がんStomach cancer
胃がんチェックポイント
- 胃が痛い
- 胃もたれや吐き気がする
- 痩せてきた
塩分の少ない食事と、野菜や果物を豊富に用いた食事を心がけましょう。
大腸がんColorectal cancer
大腸に発生するがんです。
盲腸とS状結腸、直腸がんのできやすいところです。
大腸がんの発生
大腸がんは、大腸粘膜の細胞から発生します。
そして、大腸の壁に深く侵入していき、進行するにつれてリンパ節や肝臓や肺など別の臓器に転移します。
※進行はゆっくりです。
大腸がんの症状
(※進行した場合)
- 血便(もっとも多い)
- 下血
- 下痢と便秘の繰り返し
- 便が細い
- 便が残る感じ
- おなかが張る
- 腹痛
- 貧血
- 原因不明の体重減少など
- 大腸のどこに、どの程度のがんができるかによって異なります。
こんな方は定期的な検査をオススメします
- 40歳以上
- 食事は肉が多い
- 野菜はあまり食べない
- 親、兄弟などに大腸がんに罹った人がいる
食道がんEsophageal cancer
食道がんチェックポイント
- つかえ感・狭窄感
- 嘔気・嘔吐
- 食欲不振 など
食道がんは60歳以上の男性、高度の飲酒・喫煙者に多く見られます。
症状が発見契機となった場合、80%以上が進行がんの状態であり、表在がんの多くは検診もしくは他疾患検査・治療中にスクリーニングの際に発見された無症状例です。
肝がんLiver cancer
日本人の肝臓がんの原因は肝炎ウイルスとアルコールがほとんどを占めています(約7割)。
しかし、脂肪肝を出発点にした肝臓病、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)によって、炎症や線維化を伴い、肝硬変や肝がんに進展するすることが分かっています。
硬変や肝がんに進展すると肝臓はもとに戻りません。
もとに戻る脂肪肝の内に治療を行いましょう。
糖尿病との関連
脂肪肝の原因の1つである糖尿病の患者死因トップは肝がん(8.6%)で、肝硬変死(4.7%)と合わせると全体の13.3%が肝疾患関連死という報告があります。